オカメインコの粉末思考

隣で働いている人の名前が思い出せない

オカメインコのロックジョー(開口不全症候群)

我が家のヨシヒ子は、オカメインコのヒナに特有なロックジョー(開口不全症候群)という致死的な疾患から回復したまあまあレアな存在。入院させたときのことを書いておかなくてはと思いつつ、未だ手をつけていない。

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つい最近も、満を持してオカメさんをお迎えしたのに、あっという間にお別れする羽目になったというTweetを見てしまった。お別れの数日前にに「今日も元気です」みたいな写真をアップされていたが、既にロックジョーの兆しが出ていた。そう、病前のヨシヒ子もずっと元気で食欲もあって、なんかおかしいおかしいと訝る一方で、こんなに元気なのに病気なはずはないとも思われ、病院へ連れていったときにはほぼ手遅れの状態だったのだ。今になって写真を見返すと、目が潰れてきているだとか、嘴の色が悪いだとか、病の兆候が出ていることがわかるのだが、当時は全然だった。

ロックジョー(開口不全症候群)の病態については、インコ生活さんのブログに詳しい。

inko.exp.jp

ロックジョーの予防方法としてお迎え後のPCR検査がお勧めされているが、正直あまり有効ではない。(コロナ禍を経験した現在では事情が異なるかも知れないが)検査結果が出るのに2週間前後かかるため、ロックジョーの原因菌が特定される頃には当のオカメさんがもう死んでいる可能性が高いからだ。お迎えの際に嘴の開きが悪い子は論外だし、その子と一緒に育てらていた他の子も危ういだろう。ロックジョーすぐ死ぬ。

じゃあどうしたらいいのかとなると、お迎えして暫くは(生後3ヶ月ぐらいまでは)この子はロックジョーかも知れないと毎日毎日疑って観察するぐらいしか思いつかない。ヨシヒ子のロックジョー発症日ははっきりしないが、生後50日で入院となり、嘴の開口障害が出るぐらいまで進行していたにも関わらずなんとか快癒した。闘病中に心の支えにしていたのは、掲示とりっちのこのトピックだ。ペットショップ入荷時からロックジョーを疑い、症状が出てすぐ治療に繋げている。2012年にだ。

torich.jp

ヨシヒ子は2018年12月にお迎えして翌2019年1月に退院。今も元気だ。獣医学はおそらく日々進歩している。怪しい症状が出たらすぐ鳥専門の病院へ連れて行ってやってほしい。治療が間に合えばきっと治る。代理の人に頼んで受診させてもいい。

それができない人はオカメインコのヒナをお迎えしない。オカメさんは成鳥から育てても十分になかよくなれる鳥だ。敢えて死なせるリスクをとることはない。